第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 〔問 9〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 〔問 9〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説

雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)

〔問 9〕
労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則(以下「労働保険徴収法施行規則」という。)第72条においては、労働保険徴収法及び労働保険徴収法施行規則による書類の保存期間を定めているが、次の書類と保存期間の組合せのうち、誤っているものはどれか。(本試験出題後に一部改正)

A 日雇労働被保険者を使用した場合に事業主が備え付けておく印紙保険料の納付に関する帳簿:保存期間3年

B 雇用保険の被保険者に支払う賃金からその者の負担すべき一般保険料の額に相当する額を控除する場合に、当該控除額を記載した帳簿で、事業主が備え付けておく一般保険料控除計算簿:保存期間3年

C 労働保険事務組合が備え付けておく労働保険料等徴収及び納付簿:保存期間3年

D 概算・確定保険料申告書の事業主控:保存期間4年

E 労働保険事務組合が備え付けておく雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿:保存期間4年

皆様、こんにちは。今回の解説をはじめさせていただきます。

書類の保存期間については、労働基準法や労働者災害補償保険法でもご説明しましたが、「労働保険は3年間」と覚え込んでください。それで、うまいこといきますから・・・。そして数少ない例外だけをおさえたら良いのです。徴収法では、例外は1つだけです。
「雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿」だけです。これだけが「4年」であとは全て3年です。ですから、「雇用保険被保険者関係事務等処理簿は4年」とだけイメージできるようにしてください。
ついでに、徴収法が関係する労災法と雇用保険法もあわせてまとめておくと、

「労災保険に関する書類は、その完結の日から3年間保存しなければならない。」が労働者災害補償保険法施行規則第51条の規定です。

「雇用保険に関する書類(雇用安定事業又は能力開発事業に関する書類を除く)は、その完結の日から2年間(被保険者に関する書類にあっては、4年間)保管しなければならない。」が雇用保険法施行規則第143条に規定されています。

「事業主若しくは事業主であった者又は労働保険事務組合若しくは労働保険事務組合であった団体は、徴収法施行規則による書類を、その完結の日から3年間(雇用保険被保険者関係届出等処理簿は4年間)保存しなければならない。」が労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則第70条に規定されています。

以上の3つの法律をまとめましょう。

(1)労災保険法関係は3年です。

(2)雇用保険法関係は2年です。ただし、被保険者の個人情報に関するものは4年です。

(3)徴収法関係は3年です。ただし、被保険者の個人情報に関するものは4年です。

もっと言い換えると、労災と徴収は3年、雇用は2年、被保険者個人情報は4年でイメージすると社会保険労務士試験には役立つのではないかと思います。

では、今回の問題文を見てみましょう。

ABCDEの書類名を私が見たところ、帳簿名に「被保険者」という単語は
A「印紙保険料の納付に関する帳簿」
B「一般保険料控除計算簿」
C「労働保険料等徴収及び納付簿」
D「概算・確定保険料申告書の事業主控」
E「雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿」
というようにEにしか入っていません。ですから、Eだけが4年で、あとは3年となります。A、Bの問題文にも「被保険者」という単語が入っていますが、「引っかけ問題」です。帳簿名だけを見て、機械的に判断しましょう。よってDが×(今回の〔問 9〕の解答)となります。

結論として、今回の〔問 9〕の解答は「D」となります。

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