第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 国民年金法 〔問 7〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 国民年金法 〔問 7〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説

国民年金法

〔問 7〕 被保険者資格の取得及び喪失に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 日本国内に住所を有しない20歳以上65歳未満の在外邦人は、申出をした日に任意加入被保険者の資格を取得する。

B 日本国内に住所を有しない20歳以上60歳未満の在外邦人で任意加入していない者が第2号被保険者の被扶養配偶者になったときは、その日に第3号被保険者の資格を取得する。

C 日本国内に住所を有しない20歳以上65歳未満の在外邦人で任意加入している者が保険料を滞納したとき、保険料を納付することなく2年経過した日に被保険者資格を喪失する。

D 日本国内に住所を有しない20歳以上65歳未満の在外邦人で任意加入している者が日本国籍を失ったとき、その翌日に被保険者資格を喪失する。

E 日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の任意加入被保険者が、日本国内に住所を有しなくなった日に第2号被保険者に該当するに至ったときは、その日に第1号被保険者の資格を喪失し、その日に第2号被保険者の資格を取得する。

皆様、こんにちは。今回の解説をはじめさせていただきます。

Aの問題文は資格を取得又は喪失した時期について問いかけてきている問題です。このパターンの考え方としては、「取得はその日」「喪失は翌日」という考え方で、少しでも被保険者期間を長く考える、というイメージをして下さい。  具体例をあげると、4月3日の午後2時15分に市町村長に届け出て第1号被保険者になったとすれば、「4月3日午前0時0分0秒」から第1号被保険者であったと考えてください。つまり、届けを出して被保険者になった日の最初から被保険者であったとみなします。最大限の時間被保険者であったと考えます。逆に4月5日午前の9時42分に市町村長に届け出て第1号被保険者でなくなったとしたら、4月5日の午後11時59分59秒」までは被保険者であったとします。被保険者の資格を喪失するのは翌4月6日午前0時0分0秒になった瞬間被保険者の資格を喪失したと考えます。つまり、喪失の届けを出した日は最大限つまり午後11時59分59秒までは被保険者であると考えます。こうすることによって、被保険者として得られる保険給付が最大限もらえるように考えます。だからこそ、障害年金などの受給資格などでは「初診日の前日の時点で・・・」というフレーズが出てきますね。あれは、今、説明したような期間の考え方を法律としてはとっているために、ある日の午前中に「あっやべぇっ、これは障害年金をもらうことになりそうな事故にあっちゃったよぉ。しかし、俺は保険料を未納中だ。でも、午後、つまり本日中に保険料をおさめたらOKだな。」という事故が起こってからの後出しじゃんけんを認めると、保険対象となる事故が起こってからだけ、保険料をおさめるという事例を認めると、あらかじめ事故が起こったときのために少ない掛金をみんなで平等に分担して支払い、本当に事故が起こった人だけが給付をもらうという「保険」の意味がないわけです。万が一の事故に備えて、事前に保険料を払っておくのが、「保険」の考え方ですから、みんながみんな、後出しじゃんけんでOKとなれば、保険料の未納の割合がどんどん高まってきて、国年年金法自体がますます立ちゆき行かなくなりますので・・・。正直なところ、保険料を満額納めたとしても、全く保険料をおさめていない人がもらう「生活保護受給額」よりも、少ないのは、よく知られている事実ですから、後出しじゃんけんをみとめると、国民年金の保険料と国民健康保険の保険料をだきあわせで徴収するという今のシステムが成り立たなくなります。という具体的な期間の設定が今の日本の現実です。

というイメージで具体的な問題文を見てみましょう。

Aの問題文は、「申出をした日に・・」取得はその日ですから、OKですね。

Bの問題文は「その日に・・・」取得はその日ですから、OKですね。

Cの問題文は「経過した日に・・」はダメです。経過した日は23時59分59秒までは「被保険者」ですから、翌日の0時0分0秒になった瞬間被保険者でなくなるわけなのです。よってCが×(今回の〔問 7〕の解答)となります。

Dの問題文は「失ったとき、・・」はその日の23時59分59秒までは被保険者ですので、翌日の0時0分0秒になった瞬間被保険者でなくなるのだから、○ですね。

Eの問題文は応用ですね。有しなくなった場合は「翌日0時0分0秒」喪失ですが、その日に資格取得つまり、その日の0時0分0秒に資格取得とします。すると、その日の24時間分重なりますね。こういう場合は、資格取得を優先します。だから、喪失はその日の0時0分0秒になった瞬間喪失扱いになります。よってEは○ですね。

どうでしたか。ややこしい条文を覚えていなくても、

1、取得はその日

2、喪失は翌日0時0分0秒の瞬間

3、重なりは「取得優先」

という3つをさきほどの考え方でイメージできれば、社会保険労務士試験はバッチリですね。

結論として今回の〔問 7〕の解答は「C」となります。

くれぐれも今回の「解法テクニック」は「今の瞬間」しっかりと覚えて頂くことをお願い致します。

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