第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 〔問 2〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 〔問 2〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説

労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

〔問 2〕 高齢者雇用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は、「労働力調査(総務省)」及び「平成21年版高齢社会白書(内閣府)」を参照している。

A ここ10年以上、60歳代の労働力率は、男女ともに一貫して上昇しているが、これは、年金の支給開始年齢の引上げが影響していると言われている。

B 60歳代の男性の就業形態は、雇用者が最も多く、次いで役員、自営業主の順になっている。自営業主は、健康であれば何歳まででも働ける就業形態なので、高齢者のこれからの働き方の一つとして注目されている。

C 60~64歳の者が働く理由としてあげている項目の中で最も多いのは、男女ともに「健康を維持したい」であり、「失業している」とか「収入を得る必要が生じた」といった経済的な理由をあげる人の割合を上回っている。

D いわゆる団塊の世代が60歳を超えて65歳に迫ろうとする状況の中で、政府は、「70歳まで働ける企業」を増やそうとしている。このため「中小企業定年引上げ等奨励金制度」が設けられているが、これは、一定規模以下の企業が、希望者全員を対象とする70歳以上までの継続雇用制度を導入した場合及び定年年齢を70歳以上に引き上げた場合に限り、奨励金を支給するものである。

E 日本の高齢化のスピードは、世界に例を見ないスピードで進行しており、高齢化率(総人口に占める65歳以上の者の割合)が7%を超えてからその倍の14%に達するまでの所要年数によって比較すると、フランスが115年、ドイツが40年、イギリスが47年であるのに対し、日本はわずか24年しかかからなかった。

皆様、こんにちは。今回の解説をはじめさせていただきます。

今回の〔問 2〕に関しても、厚生労働省のホームページで問題文の最初に書いてある文書を知っているかどうかが正解を導き出すことができるかどうかのポイントですが、さきほどの、社会保険労務士試験に対する「国語力」でも対応が可能です。

私は、今回の問題を読んでいく方法として「Aはパス」しました。○×がはっきりとはわからなかったからです。続く「Bもパス」しました。Cについては問題文の最初にある「平成21年版高齢社会白書」という年代をみて、最新の統計ならば、「健康を維持したい」が1番にくるのはおかしい、と判断しました。「健康を維持したい」というのが1番にくるのは、日本の景気が良いときです。年金や退職金が豊富な時代です。この数年は違う状況が現実です。ですから、「健康を維持したい」が1番にくるのはおかしい、と判断してCは×(誤答肢)とします。Dは「あきらかに×」と判断します。いまは、65歳定年に中小企業も平成25年3月31日までに移行せよとなっています。70歳という数字はどこにも出てきていません。ですからDは×(誤答肢)と判断します。Eの問題文は今までのA~Dの問題文を読んだ後で見ると、正解のように思えますね。 私の問題用紙の余白に書いたメモではA△、B△、C×、D×E○となっています。よってEが○(今回の〔問 2〕の解答)となります。

実際に、 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2009/zenbun/21pdf_index.htmlの URLつまり内閣府の「平成21年版高齢社会白書」の http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2009/zenbun/pdf/1s1s_5.pdf のURLの1頁目右側には

「また、高齢化の速度について、高齢化率が 7%を超えてからその倍の14%に達するまでの 所要年数(倍化年数)によって比較すると、フ ランスが115年、スウェーデンが85年、比較的 短いドイツが40年、イギリスが47年であるのに 対し、我が国は、1970(昭和45)年に7%を超 えると、その24年後の1994(平成6)年には14% に達している。このように、我が国の高齢化 は、世界に例をみない速度で進行している。」という文章が出ていることがお分かりだと思います。

まさに、Eの文章は○(今回の〔問2〕の解答)となることがわかりますね。

結論として今回の〔問 2〕の解答は「E」となります。

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