第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 〔問 3〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 〔問 3〕

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説

労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

〔問 3〕 雇用動向に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は、「平成21年版労働経済白書(厚生労働省)」及び「平成20年雇用動向調査(厚生労働省)」を参照している。

A 農林業以外の業種における15~24歳層の雇用者(役員を除く)に占める正規の職員・従業員以外の者の割合は、1980年代半ばに1割未満だったが、2008年は3割を超える水準になっている。

B 日本の労働力人口は、1998年をピークに減少が始まり、その後一時期減少に歯止めがかかったものの、2008年に再び減少に転じた。労働力人口の減少を少しでも食い止める方策として、政府は、高齢者の雇用を促進したり、女性が出産育児を機に労働市場から退出することが少なくなるような施策を実施したりしている。

C 1990年代以降の年齢別の完全失業率は、若年層において大きく上昇し、特に20~24歳では2003年に10%近くになった。その後の景気回復に伴い、完全失業率は低下傾向を示したが、60~64歳層など高齢層での完全失業率の低下にくらべ、若年層の低下ポイントは小さく、若年層の雇用情勢は相対的に厳しかった。

D 離職者の離職理由として最も多いのは契約期間の満了であり、次いで経営上の都合、個人的理由の順になっている。

E 転職入職者が前職を辞めた理由(「その他の理由」を除く)として最も多いのは、男性の場合は「定年、契約期間の満了」、女性の場合は「労働条件が悪い」である。

皆様、こんにちは。今回の解説をはじめさせていただきます。

今回の問題は、厚生労働書のHPの

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/09/index.html

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/08-2/index.html

のURLをご覧頂くとすべて出ています。

もっと具体的な解説をします。

Aの問題文は

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/09/dl/03_0002.pdf

のURLの169ページ上側に棒グラフの固まりが5個ありますが、1番左の棒グラフの固まりを見れば一目瞭然で○(正答肢)となります。

Bの問題文は

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/09/dl/01_0001.pdf

のURLの17ページを見てみると、「 労働力人口の推移をみると、1998 年の6793 万人をピークに減少に転じ、2004年に年平均で6642 万人となった後、3年連続で増加を続けていたが、2008年に入って再び減少に転じ・・」という文から始まる内容を読んでいくと○(正答肢)とわかります。

Cの問題文は

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/09/dl/03_0002.pdf

のURLの168ページの一番上の文章に「1990 年代以降の完全失業率の推移を年齢階級別にみると、若 年層の完全失業率の上昇が大きく、特に、20~24 歳では1990 年から2003 年にかけ、3.7%か ら9.8%へと上昇した。また、その後、景気の回復に伴い、完全失業率は低下傾向を示した が、60~64 歳層など、高齢層での完全失業率の低下にくらべ、若年層の低下ポイントは小 さく、若年層の雇用情勢は相対的に厳しかった。」というのを見ると、○(正答肢)とわかります。

Dの問題文は

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/08-2/kekka.html#1

のURLを下にずっとスクロールしていって見ると、

「(3)離職理由別離職者 (40~59歳で「経営上の都合」が高い)

離職者の離職理由別割合をみると、「個人的理由」が73.4%と最も多く、次いで「契約期間の満了」が10.7%、「経営上の都合」が8.2%、「定年」が4.8%と多くなっている。性別にみると、男は「個人的理由」が67.8%、「経営上の都合」が11.1%、「契約期間の満了」が10.6%、「定年」が7.3%で、女は「個人的理由」が78.8%、「契約期間の満了」が10.8%、「経営上の都合」が5.5%で、「個人的理由」のうち「出産・育児」が4.0%、「結婚」が3.8%と多くなっている。

年齢階級別にみると、40歳未満の年齢層では「個人的理由」が8割を超え、40~59歳では「個人的理由」以外に「経営上の都合」が高くなっている。

前年と比べると、「出向、復帰」は0.7ポイント上昇、一方、「個人的理由」は0.9ポイント低下した。(図9、付属統計表3、付属統計表4)

注:「離職理由」は、離職者がいた事業所が回答した離職理由である。以下、(4)から(6)まで同じ。」

という文により、最も多いのはDの問題文の契約期間の満了ではなく「個人的理由が73.4%と最も多く、ついで契約期間の満了が10.7%、経営上の都合が8.2%、・・・」という文により、Dが×(今回の〔問 3〕の解答)とわかります。

Eの問題文は

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/08-2/kekka.html#1

というURLを下にずっとスクロールしていくと

「(3)転職入職者が前職を辞めた理由 (男は「定年、契約期間の満了」、「会社の将来が不安」が多く、女は「労働条件が悪い」、「定年、契約期間の満了」が多い)

転職入職者が前職を辞めた理由をみると、男では、「その他の理由」以外で「定年、契約期間の満了(14.8%)が最も多く、次いで「会社の将来が不安」(10.6%)が多い。年齢階級別にみると、「定年、契約期間の満了」は、60~64歳と65歳以上で多く、「会社の将来が不安」は、20歳台後半から40歳台前半にかけて多い。

女では、「その他の理由」以外で「労働条件が悪い」(13.2%)が最も多く、次いで「定年、契約期間の満了」(11.7%)が多い。年齢階級別にみると、「労働条件が悪い」は、20歳台から50歳台前半にかけて多い。「定年、契約期間の満了」は、60~64歳と65歳以上で多いが、20歳台から50歳台にかけても10%前後を占める。(表3)」

という文章により○(正答肢)とわかります。

結論として今回の〔問 3〕の解答は「D」となります。

しかし、正直なところ、問題に出たから、厚生労働省の該当のURLのページを見たのであって、本試験問題に出なければ、「見てないよ」というのが受験生の本音ですね。

一般常識対策のテキストや手に入れ方としては

第42回社会保険労務士試験の択一試験問題解説 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 〔問1〕

をご覧下さい。

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